手作りマスクって効果があるので
しょうか?
日本でもコロナウィルスがどんどん
蔓延し、もはやいつ自分が感染しても
おかしくない状況になってきました。
そんな中、薬局やドラッグストアから
マスクが消え、マスク不足が続いて
いますが、マスクを手作りする主婦
が増えたり、SNSにマスクの作り方が
アップされたりしています。
しかし、手作りマスクには、効果がある
のか疑問に感じませんか?
手作りマスクでコロナウィルスを防げる
のか。手作りマスク作りに使われ、
現在、品薄になっている滅菌ガーゼ
についても調べてみました。
1.手作りマスクに効果はあるの?
コロナウィルスの影響で、ここ最近
手作りマスクを作る人が増えています。
しかし、実際に手作りマスクに効果が
あるのでしょうか。
一般的に、市販で売られているマスクは
咳やくしゃみのある人がつけた時に
効果を発揮します。
たとえば、マスクをした患者さんが
1回咳をすると10万個。くしゃみ
だと200万個のウィルスが放出されます。
その、しぶきをまき散らす事を、物理的に
減らす事ができます。
マスクはあくまでも症状のある人が、感染を
広げないために着用するものだそうです。
手作りマスクによく使われるのは
ダブルガーゼという布でガーゼが2枚重ね
になったもの。
どう見ても、市販のマスクより目が粗い
ですよね。
それでは、手作りマスクで花粉や
インフルエンザは防げるのでしょうか?
2.手作りマスクで花粉とインフルエンザは防げる?
一般的なマスクの穴は、
「5マイクロメートル」で、スギ花粉の大き
さが「30マイクロメートル」です。
ですので花粉の侵入をある程度防ぐ事は可能
ですが、マスクと顔がピッタリとくっついて
いなければ隙間から侵入してきます。
手作りマスクは、ある程度の花粉は防げたと
しても、明らかに顔とマスクとの間に隙間
ができるので、市販のマスクよりは効果が
薄そうです。
さらに、これがウィルスとなると、効果は
さらに落ちます。
インフルエンザなどのウィルスの大きさは
「0.1マイクロメートル」です。
市販のマスクの穴が5マイクロメートル
ですから、ウィルスは簡単にマスクの穴を
通過してしまうので、そもそも
マスクでインフルエンザウィルスを防ぐ事は
できないのです。
しかし、咳やくしゃみなどの水分を含んだ
飛沫になると、ウィルスに水分、ほこりが
くっついて粒子が大きくなり、
5マイクロメートル以上の大きさになります。
これは、マスクの穴と同じくらいなので
飛沫はマスクに引っ掛かります。
つまり、市販のマスクは、ウィルスの
飛沫感染を軽減できるということですね。
手作りマスクだとさらに目が粗いので
効果は下がりそうです。
手作りマスクは、エチケットとしては
いいかもしれませんが、実際に
ウィルスを防ぐ効果は期待できそうに
ないですね。
3.手作りマスクはコロナウィルスは防げる?
手作りマスクで、コロナウィルスを
防ぐことはできません。
コロナウィルスの粒子の大きさは
「0.1マイクロメートル」で、インフル
エンザのウィルスと大きさはあまり
変わりません。
(100nmは0.1マイクロメートルです)
前述したとおり、一般的なマスクの穴は
5マイクロメートルなので、当然
コロナウィルスも簡単に通して
しまいます。
ということは手作りマスクの穴も
それ以上に通してしまいますよね。
コロナウィルスは、飛沫感染と接触感染で
感染すると言われています。
飛沫感染は、患者さんがしたくしゃみや
鼻水が飛沫となって飛び、それを口や鼻
から吸い込んで感染します。お互いの距離
が近いと(2m以内)リスクは増します。
接触感染は、患者さんの手についた
ウィルスが電車のつり革、ドアノブ
エスカレーターの手すりやスイッチ等に
付着し、それを触った別の人が
その手で目や鼻、口などに触れることで
感染します。
ですので、予防にマスクをするよりも
手洗いをする方が効果的だとされています。
予防策として、市販のマスクおよび
手作りマスクを着用することは
混み合った場所、特に屋内や
乗り物などの換気が不十分な場所では
予防策のひとつとなるそうですが、相当
混み合っていない限り、その効果は
認められていないそうです。
4.手作りマスクに滅菌ガーゼの効果は?
3月に入ってから、急に薬局やドラッグ
ストアから「滅菌ガーゼ」が無くなって
いると話題になっています。
それは、「滅菌ガーゼ」を手作りマスクに
使って作る人が爆買いしている事が
原因です。
【お願い】滅菌ガーゼでマスクを作るのはやめてください。手術後の在宅ケアで本当に滅菌ガーゼでないとだめな人に行き渡りません。マスクは普通のガーゼで作り、アイロン殺菌して使用してください。手作りマスクの中当ても滅菌ガーゼでなくてもいいのです。よろしくお願いいたします。#コロナウィルス pic.twitter.com/kCH7SKvNDj
— アタクシ (@attackc21) March 1, 2020
「滅菌ガーゼ」は手術後などに
傷口にあてたガーゼから雑菌が身体に
入らないようにするために使われます。
また、体内にガーゼを一時的に入れる
事もあるのです。
なので、手作りマスクに滅菌ガーゼを
使用しても、ウィルスの侵入を防ぐ効果は
なく、自分が口にあてる部分だけが
キレイなだけ。
滅菌ガーゼで手作りマスクを作っても、
結局、空気中のウィルス以外の細菌も
マスクに付着するため
滅菌ガーゼを使う意味がないそうです!
本当に必要な人に滅菌ガーゼが行き渡ら
なくなると困りますよね。
滅菌ガーゼは主に中国製で、中国の工場が
ストップしているため品薄になっているそう。
トイレットペパーは在庫があるそうですが
滅菌ガーゼは本当に無いということです。
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